I.S.K札幌インターナショナル幼稚舎

卒園生×園長の対談

幼稚舎を卒園した生徒と園長との対談の様子です。

園長×はるか君

将来の夢。巡り巡って思い出したのは幼稚舎の時の教え「人の役にたてる人に」

はるか: 卒園アルバムには医師になりたいと書いてありましたが、幼稚舎に通っている時は無意識でした。
小学生になって科学者になりたくなり考えが一時、変わったのですが、中高にいくと今度はもっと多くの人に接する機会が増え、自分でもいろいろな本を読んだり見たりしていく中で、思い出したのは幼稚舎の教え「人の役にたてる人に」ということでした。
その上で「社会を担っていく人たちの健康を維持する役割である医師」に改めてなりたいと思ったのです。

イメージトレーニングがうまくできるお陰で人生の大事な場面で良い選択ができる

園長: 幼稚舎の教育で心に残っていることや役立っていることはありますか?

はるか: イメージトレーニングを相当やった思い出がありますね。
当時はまぁ、やらされた感、といった方がよいですかね(笑)
園長: そうね、はるかは左脳的だったものね。

はるか: でもそれが結局は自分の将来にしても、人の気持ちを考えるという事にしても、イメージトレーニングをできる人の方がなおさら自分の本心に近づけることができるのではいかと・・

その点からイメージトレーニングは今でも役に立っていると思います。

気づいた時には大きな記憶を貯められる頭に

はるか: それから記憶力でいうと、百人一首や、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は未だにいえますね。
その当時は価値がわからなかったものでもそれが知らない間に積み重なっていて、結構大きな記憶を貯められる頭になっているんだなと思うとすごいと思います。

園長: 無意識のうちに覚えていて、大きくなってから「あ!これがそうか!」と繋がるところがあるよね。
たくさん覚えたらすごい、ではなくその記憶の回路ができ、それが将来につながる、ということが大事。
私がどうしてこの幼稚舎を作ったかというと、こういったはるかみたいな子が育ってほしかったから。
教育の情熱が薄くなってしまうからI.S.Kの教育はチェーン展開ができないの。
このしっかりとした熱い思いが教えられなかったら教育じゃないと思っているし。
子どもたちがここから育って札幌を照らしていってほしい。
札幌から世界を照らしていってほしい。
そんな子どもたちがいっぱい育ってほしいと思っているの。
そんな思いで幼稚舎を作ったのです。
だから中途半端じゃいけないの。

幼児期のこともしっかり覚えている

園長: 小さなころから親御さんが医師にさせたいと目的を持って通わせていたからね。
今、こうして見てみると、やはり親御さんは未来を見据えているよね。
はるかが素直だったから導かれた道でもあると思うし。
幼稚舎の取り組みって大変だったでしょう?いろいろな事をやらなければならなかったしね。
でも幼児期のことって、すごく覚えているでしょう?

はるか: はい、覚えています。

幼稚舎で培った記憶力は、受験の時だけでなく人生で役立つ力に

園長: 記憶力、暗記力。
記憶力は幼児期にしか発達させられないものだし、受験の時に大きかったのでは?

はるか: 記憶力は受験の時だけに役立つだけでなくいろいろな人から言われた言葉もストックできるので、そういった意味では非常に役に立っていると思います。

園長: 記憶力があるから考える力もついてくるし、いろいろな人からの言葉もきちっと記憶して、そして考えられる・・いいこと言ったわね
はるか: そうですね(笑) 自分本位になりにくく、客観的に物事を考えられますね。

頭の良さだけでなく、人として大事なことが学べる場所

園長: 実は幼稚舎はバランス教育だったって知ってた?
頭の良さだけではだめ。
いくら頭が良くてもそれだけでは凶器になっちゃうでしょう?
だからこれは人としてどうなんだろう?ということを考えられるバランスが大事。
それを小さい時から学ぶ。
だからバランス教育、「認めて、褒めて、愛して」。
つまり、愛と厳しさと信頼、このバランスが大事なの。
厳しさがなかったら喜びはないしね。

はるか: 今すごく覚えているのは、
当時音楽は園長先生から習っていたじゃないですか?
家で練習してこないで弾いたらもちろん弾けなくて、先生に「家で何やってたの?」と叱られたこと。
それが結構記憶に残っていますね笑

勉強以外の引き出しも出来ることで、懐の大きな人間になれる

園長: 他にも役立っていると思うことはいっぱいあると思うよ。
例えば運動能力だったり。
受験も辛かったと思う。
けど勉強だけでなく、ピアノやスポーツなど、何か他に出来ること、「引き出し」があれば、それをやったりして気が紛れれて勉強もまた、いい結果に繋がるしね。

はるか: 僕の時はピアノでしたね。

園長: そうだよね。
そういう引き出しの多さは、人の懐の深さとなる大事なことだと思います。
器の大きい子、というのは幼児期に培われるものだと思っています。
だから幼児期の教育を中途半端に行うのではなく、きちっとバランスをとってやるということ。
はるかはそれができた子だし、実際他の子もみんなできています。
自分に自信をもって歩んでいってもらいたいですね。

本物の教育を受けてきたのだからと、自信を持てるのがI.S.Kの教育

園長: 偽物が多い世の中ですが、本物を知っていれば良いか悪いかの判断ができます。
だから幼稚舎では本物の教育しか行いません。
ピアノでもそう、偽物だったら音楽の本当の楽しさを知ることができないかもしれませんが本物の音楽で、音楽の本当の楽しさを知ることができたら、ちょっとやそっと厳しいことがあっても続けられるでしょう。
私は幼稚舎ですごい子どもたちが育ってほしいと思っています。
君たちはゆとり教育の真っ只中の世代だったけれど、君たちの場合は違います。
今後何かで迷うことがあったとしても、私は何で迷うことがあるのと叱るでしょう。
もっと自信を持ちなさい、そう伝えると思います。
君たちは中途半端に育った訳ではありません。
しっかり本物の教育を受けて育った子どもなのですから、自分の考えに自信を持って育っていってほしいと強く願います。

はるか: はい。
ありがとうございます。