キャリア教育、特別活動
NPO法人の活動に関する学習/5年
2020年2月15日の参観授業において、「偏見から理解へ」というテーマで札幌市のホームレス問題について学習しました。 5年生は、参観授業も含め、以下の内容で3回に渡りNPO法人の働きと札幌市のホームレス問題について学習し、取り組みました。
<1月29日(初回)の授業内容>
初回の授業では、「ホームレスってどんな人?」「札幌市に何人くらいいるの?」「なぜ?ホームレスになるの?」などを様々な統計やスクール教師のボランティア経験から5年生と意見交換をしました。5年生にホームレスのイメージを聞くと、「きたない」「くさい」「お金がない」という意見が上がりました。その後、教師自身が20年以上に渡りホームレス支援を行ってきて分かったこと、感じたことを3点伝えしました。
①ホームレスに至った背景について ②自己イメージの回復が必要であること ③スクールの先輩方の取り組みの紹介
授業後にアンケートを取ったところ、次のような感想が5年生から寄せられました。(一部をご紹介いたします。)
○世界(日本)には、ホームレスがたくさんいるんだなと思いました。
○ホームレスの人たちの印象がすごく変わり、私も何かしてあげたいという気持ちになりました。
○コンビニなどでお釣りをもらったら、少しでも募金したいと思いました。
○今、ホームレスでなく、ご飯も食べれたりすることは当たり前ではないと思った。
○ホームレスの人を見かけたら温かい目で見てあげたいです。
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各家庭から野菜や食材を持ち寄って
「みんなで豚汁を作って、路上生活者を支援しよう!!」という結論に至りました。
<2月5日(2回目)の授業内容>
この日は、5年生全員で豚汁を作り、出来上がった豚汁は、ホームレスのボランティア団体を通して、路上生活をされている方や生活に困窮されている方に召し上がっていただきました。後日、この豚汁を実際に召しあがったホームレスの方々に感想を聞きました。「一つ一つの食材に愛情を感じた。」「とてもおいしかった。」という意見をいただき大変うれしく思いました。今回5年生が一生懸命作った豚汁は、ビタミンI(愛)がいっぱい入った「希望の豚汁」と名付けました。クラスみんなで力を合わせての社会貢献も立派なキャリア教育です。