I.S.K札幌インターナショナルスクール

キャリア教育、特別活動

夢、アメリカ、建築士について/3~6年

ISKスクールの卒業生の中には、イギリス、カナダ、アメリカをはじめ、台湾やスイスなど世界各地に留学している先輩たちがいます。そして、国連関係の業務を行っている卒業生もいます。在校生も将来、日本のみではなく、世界で活躍することをきたいしています。

19時間の時差を超えてハワイと札幌がつながりました!

2021年12月に行われたキャリア教育はハワイ在住の教師の家族をゲストスピーカーとしてオンラインでキャリア教育を行いました。
講師のトーマス・めぐみさんは、留学先で出会ったアメリカ人の夫と結婚し、現在建築士としてハワイで働いています。アメリカ・ジョージア州の芸術大学院に留学してからアメリカ生活は今年で18年目になります。今回は19時間時差があるハワイとZoomでつなげてのキャリア教育となりました。講師の家からはハワイの美しいビーチが見えるのですが、この日は現地時刻が夜の6時半過ぎという事とストーム(嵐)が来ていたという事で、残念ながら背景はトーマスさん部屋でしたが、子ども達には「ここは豊平区ではないよ。」という事はお伝えしました(笑)。
内容は、講師が、なぜアメリカ留学を目指したのか、建築士合格までの道のりについて、また、実際にデザインした建築物などが紹介されました。

妹がデザインしたハワイの病院

講師のトーマス・めぐみさんは、留学先のアメリカ南部でホームレスの多さにびっくりしたそうです。アメリカでは親がホームレスになると、子どももホームレスになるケースが多く、学生時代ホームレスシェルターで絵画を教えるボランティアを行っていた時に、「将来、建築物を通して人々の心に癒しの空間を提供したい。」という思いがわき、建築士を目指すようになったという事でした。トーマスさんからは私立中学校受験間近の6年生に対してメッセージが語られました。

<皆へのメッセージ>
1.失敗を恐れない。失敗したからこそ、開ける道がある。
2.テスト前の不安な時は、「大丈夫だよ」と言ってくれる人と話す。
3.でも、緊張に打ち勝つのは、不断の努力。これ以外なし。
4.“Only real failure is giving up!”

 「本当の失敗は夢をあきらめる事」「夢はあきらめなければ、絶対に叶う!」

講師のトーマス・めぐみさんがアメリカにおいて建築士を目指すきっかけになったのは、ご自身の父親の死でした。昨日まで元気だった父親が急死したのです。その時、「人はいつか必ず死ぬんだ。いつ死ぬかなんて誰にも分らない。であるならば、自分が与えられている人生の使命、夢に向かって精一杯生きよう!」と思ったそうです。育児をしながら毎朝4時に起き、コツコツと建築士の勉強を進め、10年がかりで合格したそうです。

また、話の途中で妹が大学でコピー機が動かなくなった時に言った英語が紹介されました。「Copy machine isn’t moving!」(コピー機が動きません!)
しかし、この英語は間違っているという事で、スクール生に正しい英語は何でしょう?というクイズが出されました。

さすがは!スクール6年生!「Copy machine isn’t working!」と答えることが出来ました。建築士というお仕事についての他に、受験を控える6年生にとってはタイムリーな話題もあり、有意義な時間でした。(ISKスクール担当者はハワイとZoomでスムーズにつながるかでドキドキでした!)